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討論

参加者;Cdr. M. Hudson, 米国

21世紀のサービス目標水準を設定したかどうかの質問があった。特に特別の目標は設定していない。必要なサービス水準はユーザーの要件や技術開発の変化に対応して変動する問題であると回答。

 

カナダにおける航路標識の近代化

Mr. M. Poulin, カナダ沿岸警備隊 カナダ

資料はカナダにおける航路標識システムの来るべき変化を記載している。沿岸警備隊は拡大している需要を反映し、新技術を使用する為に航路標識システムの変更を計画している。そのため多くの光波、音波の航路標識は不要となり、削減又は削除あるいは他の当局に移管される。更に残った従来式の航路標識に対してはコスト低減技術を適用する。最終決定の前に、沿岸警備隊はユーザーグループと相談し、沿岸警備全体の目的である安全航行と環境保護に対するユーザーのニーズに対応した効率的で効果的なサービスを提供する。

討論

参加者:Mr. J. Hull, アメリカ、他ノルウエー、米国、アイルランド。

要員削減50%はサービス需要の合理化によるのか又は国当局の指示によるものかの質問に対し、回答は:削減は指示に従うことを狙っているが、提供するサービスを阻害するものではない。コスト削減の投資、即ち民営化、外注、サービスの合理化を含む技術的手段が試みられた。ある地域では航路標識の責任は地方当局に移管された。移管は地域の海図が無く沿岸警備隊は航路標識を設置する必要が無い地域で起きる。殆どの場合、地方当局は水路を良く知っており、標示に情報や指針を使用して航路支援をしている。カナダのロランCの将来性には疑問符がついていると発言者が確認した。海洋産業と協議し、効率的なシステムが必要であり、ロランCは時代遅れになっていると確認した。しかし例えば遊覧船など他の海上ユーザーとの協議はまだ終わっていない。協議の結果カナダ沿岸警備隊は見解を変更するかもしれないし、システムの将来は米国の意思決定による。カナダと米国がそれぞれ航路標識を設置している5大湖で問題の可能性を表明した。しかし米国当局との協議は調和を保証する目的で友好的に進展し、国境の両側で両立している。

米国がロランC局を使用してEurofixを送信して、カナダ局がこれを送信しない可能性の質問については、発言者はEurofixを知らないが、しかしカナダはDGPSサービスを米国と調和させ、全主要水路をカバーしてきたので、現在の見解は今まで親しんできたシステムに留まるであろう。

 

 

 

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