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モデルコースは、更に各教科を図に示した、教育学習指導計画詳細を設定したVTS運用員の能力図を開発した。全コースは下記よりなっている:

コース概要

モジュール1 用語

モジュール2 交通管理

モジュール3 使用する機器

モジュール4 航海の知識

モジュール5 通信調整

モジュール6 VHF電波

モジュール7 人的特性

モジュール8 緊急事態

臨時グループ内の作業進度は特別に早い。これは主に下記の理由による。

● 第一は、グループが世界のVTS要員の専門家としての基準を、船員や航海士のそれと同様に高く設定する重要性を認識している。

● 2番目の理由は、グループメンバーは例外無く極度に優れた能力があり、会議中にその意思と技術を投入し、論議と提案を行った。

 

その他の国際機関との関係について、IALA技術顧問MR. P. K. KENTの報告

1994年ハワイ会議以来の委員会活動の概要で、総合活動、各種委員会、臨時グループの活動を要約して報告する。しかしIALA活動の重要な面は、他の国際機関と適切且つ効果的な連絡を維持している。

過去4年間、我々は政府機関や他の国際協会とで我々委員の関心を追求する活動を行ってきた。IALA会報の国際欄で会議の結果を報告し、この点での我々の活動を一人一人に通知してきた。これら報告の多くはIMOやITUに関係している。理由はこれらの機関は規制の役割を持っており、彼らの決定は灯台当局に影響するからである。

IMO

IMOと優れた関係を保持しているのは、ここにIMO事務局長、O'Neilが出席しているのが証拠である。実務レベルでは、IALAは定期的にIMO大会、海上安全委員会、航行安全小委員会(NAV)、無線通信及び捜索救助小委員会(COMSAR)の会議に参加している。

しかし我々の主な関心は、NAV小委員会にあり、特に、現在のNAV委員長はIALA理事であったオランダMr. Poldermanであり、また、前任者が同じくIALA理事であったフランスのMr. Leclairであったように本委員会とIALAのかかわり合いの深さが判る。

各種のIALA委員会は色々の書類を作成し、世界的電波航行システムを含む電波航行、将来の地球航行衛星システム(GNSS)、電波航行システムの受信機器、VTS、標準海上通信用語、SOLAS第5章の改正に関係する適切な事項をIMO会議に提出した。

更にIMOとの通常の活動では、IMO, IALA, IHOと合同で計画したセミナーをタンザニアで開催し、ビクトリア湖における航行の安全を改善する手順を検討した。これに関連して、IAPH(国際港湾協会)はIALAとIMOと合同で、アフリカやその他の発展途上国の港湾における航行の安全と海洋環境の公害防止の第一歩を踏み出した。

 

 

 

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