各委員会は全体会議で始まり、作業、隠れた問題、達成目標を論議した。その後作業は各作業グループや通信グループに分かれた。下記の委員は自主的にこれらのグループのリード役を務めた。
事故と事件報告 Mr. Horst Bendig, STN Atlas Elektr. ,
VTSマニュアルとVTSの目標 Mr. Nick Cutmore, Trinity House,
交通関連データの登録 Mr. Chr. Deutsch, ECDGVII
運用と分類 Mr. Robert Pollen, DGSM
VTS表示とECDISの符号 Adm. B. Richardson, IAPH/ EHMA
資金調達 Mr. Mike Sollosi US Coast Guard
通信用語 Mr. Fred Weeks IALA
通常4日続く各委員会会議の最後にこの報告書は了承され、必要なら総会で改定する。
付託事項と作業プログラム
付託事項の項目はVTS委員会に対し、VTS関係の研究とIALAが取り組むべき次の事項について勧告することを求めた:
- VTSの推進、
- VTSの効率増進と
- 会員当局の間の協力と標準化の向上
世界中が同じ船、同じ航路、同じ交通分離計画、同じ通信手順と機器と同じ航路標識であるから当局委員の間で協同と標準化は重要である。 危険状態の本質と交通を形態化する原理において、船上での意思決定には船と沿岸での共通の理解が不可欠である。IALA理事会がVTS委員会の前面に置いたこの作業プログラムには、VTSの全てのサービスを含んでいる。委員会の基準項目に従い、作業はVTSの作業目的を定義する、これらの目的を達成する為の作業手順の開発と了承、VTSの分類システムへの勧告等の周辺作業に集中する。
作成した資料
VTS委員会は過去4年間に下記の資料を了承し推進させた。
IMOにおいてIALA代表の要約報告
IMOでのIALA代表のために下記問題の要約書を作成した;
● 船の航路に関するSOLAS条約の改定
● IMO指針と船舶報告システムの基準に関するコメント
● VTSガイドの改定
● DSC(デジタル選択呼び出し)方式と放送式トランスポンダーの周波数要件
● 船舶自動識別システム(AIS)の運用性能規格
● VTSの範囲と機能
VTS標準用語
ある作業グループがこのVTS標準通信用語を作成した。この書類は検討の為IMOに提出し、IMOの標準海上通信用語に含めた。この文はIMOの海上安全委員会に大体採用されたが、まだ批准の段階である。最終採用のIMO総会は1999年の3月と予想する。
NAVGIDE
委員会はNAVGIDE(航路標識指針)のVTS部分の修正と改訂版を作成した。