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● 利用できる全ての輸送様式をうまく使用し、効率を強化する;

● 道路の交通量を改善し混雑により生じる公害を削減する;

● 交通安全を改善する;

● 情報技術を使用し、全ての輸送様式間の作業量を結合し、等分に配分する。

今日我々は各種のテレマチックシステムと実用上のサービスを伴った技術開発の先端にいる。道路運送テレマチックは劇的な市場に発展した。航空管制や海上安全の領域でなじみのある交通管理センターを設立した。

基本技術、運用原理、理念は、航空、海上、道路、鉄道の各種輸送様式と類似か、まったく同じである。今まで基本的にはテレマテチックサービスは運送各様式の交通量管理に使用されてきた。我々が今日しなければならないことは、テレマチックを使用した共同一貫輸送に我々の努力を集中することである。顧客は使用できる輸送手段、使用するルート、入手する為や商品を目的地に配送する為の支払い金額の情報を欲している。 顧客は世界中をカバーした共同一貫輸送システムを希望している。

近代的電波航行とVTSシステムの設計と利点は、情報通信の発展可能性と結合し航路標識に対する従来の概念を超えるものとなった。これらは便益を広範囲な交通管理システムに持ち込み、厳格な交通安全要件を満たすばかりでなく、交通手段をより経済的で環境にやさしくするための重要な支援となる。

この理論的な結果は、本会議のプログラムで協会の名前と憲章に関し採択する決議にも用意されている。近代システム技術の劇的な変更とその変更がもたらす新要件に対する組織と目的を採用することは、IALAの強固な意志の現れである。近代輸送テレマチックでは国で解決するのはごく制限された範囲内であるのは否定できないので、我々はこのやり方を非常に歓迎する。むしろ更に国際協力を強化し、広域地域と世界で均一な規格を設定することを要請する。 

工業会の委員が参加してくれて感謝している。IALAはこの方法の先駆として特に適している。来週この会議の一環として工業会の展示会をここハンブルグで開催し、工業会員は最新のハイテク製品の展示と実演を行う。輸送技術のハードとソフトを実際に見るこの機会は概念、プロジェククトの実現性、運用経験の論議に有益な助けになるであろう。

しかしIALAは交通安全施設の国際均一化分野でのみ活動しているわけでは無い。IMO事務局長のスピーチにはIALAとIMOは密接な関連を保っているとあった。航空機と航空交通管制間でシステム技術や使用手順が一致し互換性があるように、一方の船舶の機器及び航法と他方のVTSの間の関係は同様な方法で発展している。学問分野をまたがった連結や知的責任分野の枠内の協同は今日行われている。

皆さん交通安全の貢献でIALAの最も重要な目的は、船を衝突や座礁させないで迅速に動かすことだ。交通安全は今日個人の責任とみなされていて、我々の海や沿岸の環境を守る最高の予防策である。この仕事は一様な原理と手順を元にして実施することは明らである。世界的に見て将来IALAの役目の重要度は増加すると考える。目前の会議で適切な手法と解決策が見つかるであろう。

我々は世界中からここハンブルグに来たのは、単にアイディアや経験を交換する為ではなく、他国の仲間と友情や接触を深める為でもある。このプログラムが楽しい機会を与え、帰国後も忘れがたい記憶をとどめる様希望する。最後に、特に、この会議を成功させるためのこの国際都市ハンブルグの心からのもてなしに感謝する。

また10日間で興味ある発表や議論の成功を願って、ここに第14回国際IALA会議の開会を宣言する。

 

 

 

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