今年は色々な意味でタイタニックの年であり、映画会社の特殊効果と技術才能を賞賛するが、我々は、タイタニック号には船を助ける技術が無かった為ではなく、技術を使用しなかった為に沈没したことを時々忘れている。その船には充分な救命ボートが備えてなく、無線は全部の船に強制搭載でなく、氷山水域での無線の使用は制限されていなかった。事故の後で開催された最初の"海上における生命の安全"会議で採用された全ての変更は、事故の前に実施するべきであった。何も行われはなかった理由は誰も危険性を充分に認識していなかったからである。そして1500名の人命が失われた。
このような発言は我々には許されない。多くの変更は悲劇の結果である。タイタニック、Torrey Canyon, Amoco Cadiz, Exxon Valded, Herald of Free Enterprise, Estonia: これらの事故の後に全て改善したが、費用は巨額であった。再度述べるが強制される前に行動しよう。ここ数年間で将来を設定する確固たる規制基盤を設定したので、我々は以前よりも良い立場にある。ISMコードは来月強制化される。改定STCW協約はすでに発効となり、影響を与えつつある。両者で海運の安全に大きな効果が生じ、我々は将来の成功に決定的な2要素に集中できる。
まず第一は実行である。我々はIMO基準を常に世界中で完全に発効させる。そして次は以前にも増して人的要因と呼ばれている人的な問題に努力を傾注する。なぜ人間はミスをするのか。なぜ海上の事故では人的要因は弱まるのか。何が弱めるのか。これらは我々が集中するべき問題であり、もしこの問題を解決できたら、現在も依然として産業界に存在している死傷者比率を画期的に減らせるであろう。
何をするにも、IALAには必要な専門家がいるので、IALAが適切になされたことを確実にする支援を継続する。会議に提出した資料要約を一目見ただけで、海上の安全と、海運社会全体に対するIALAの重要性を示している。我々は管理の問題と最近の技術開発、VTS、及び電波標識の問題を論議するであろう。一方歴史的灯台の一連の資料は、船舶の安全に対する戦がいかに長く戦われてきたかを思い起こすのに役立つ。
この会議はIALAと会議に出席している代表者のみならず、海洋社会全体の成功を証明するであろう。
Dr. N. Lammert ドイツ連邦運輸省政務次官の講演要約
御来席の皆様、私はIALAの頭文字で知られている国際航路標識協会が、ここドイツを第14回国際航路標識会議の開催地に選定したことを、光栄に思いありがたく感謝する。市長から聞いたことだが、ハンブルグはこの会議には優れた開催地であり、そのうえに安全だ。いつもではないが、中世にはハンブルグはエルベ川の海運を脅かす海賊から自分自身を守らなけらばならなかった。今日ではハンブルグへの自由海運運送を守るのにもはや大砲は使用せず、近代的VTSシステムを使用する。
御来席の皆様IALAは40年前に設立された。この機関の歴史はIALA協会の憲章に反映しており、海上の安全サービスでの国際的協力の成功を特徴としている。自由な協定と自主的な参加を基礎にし、IALA会員は委員会において海運界の利益のために国際勧告と産業規格を編集し、世界中これにより航路標識を製作、維持管理、運用をする。非政府の機関であるIALAは高度の弾力性と経済性、及び工業会の委員が問題無く溶け込める手段を保証している。