この様な状況を受けて、呉市では、呉新世紀の丘の「ハイ・プロ・リサーチ地区」に生産研究用地を整備し、研究開発型企業の集積を促進し、併せて、東広島・黒瀬地区と結ぶ「高度技術回廊(テクノコリドール)の形成」(産・学・官連携の推進)を図ることによって、新しい産業や技術の創出を促進することとしている。
次に、卸売・小売業、サービス業を中心とした第3次産業従業者の割合は全体の約7割を占め、広島市に次いで高い水準にある。しかし、卸売業は平成3年から平成9年にかけて、商店数、年間商品販売額、従業者数ともに減少が著しい。また、小売業においても年間商品販売額は横ばい状態を保っているものの、商店数は長期的に減少傾向を続けており、第三次産業を取り巻く環境はかなり厳しい状況となっている。
広島県全体の従業者数に占める呉市の従業者数の割合は、昭和50年から平成8年までの約20年間に約2.0%程度低下しており、広島県の産業全般における呉市の位置付けは、年々低くなってきている。一方、広島市、東広島市のシェアは上がり、福山市はほぼ横ばいの状態で推移している。