ボランティア活動への参加促進や団体育成など、各種情報の提供、啓発・学習事業の展開などについては、社協の連携により取り組まれることが望ましい。
来年4月からスタートする介護保険制度については、各町住民の理解を得るために、住民意識の把握や広報活動の充実を期す必要がある。また、今日取り組んでいる中山間地域活性化対策モデル事業について、各事業メニューの相互関係や取組の優先順位などを明確にするとともに、今後の具体的取組・事業の開始での住民参加の拡充や実質化も課題となる。
ウ 連携内容
(ア) 「元気な高齢者」の生きがい・社会参加の充実プロジェクト
ここでは、働くこと以外での高齢者の生きがい・社会参加拡充への支援プロジェクトを提示する。
今日、大崎上島に限らず、各地で、老人クラブ活動のあり方が問われている。元気な高齢者の組織である老人クラブの活動が会員自らの楽しみという枠内に閉じこもりがちで、他の世代からみた場合、その社会的存在意義について少なからず疑問を持たれがちのままにある。また、会員資格がありながら、参加していない高齢者の中にも、同じような評価をくだしている者が少なくない。
高齢化が進めば進むほど、元気な高齢者が地域で担うべき役割が増大することは確実である。したがって、老人クラブ活動がより広い社会的視野を保持しつつ展開されるよう、3町は、さまざまな条件・基盤の整備、啓発・育成などに連携して取り組む必要がある。
島づくりへの高齢者の積極的参加を促したり、高齢者相互の交流・理解の拡大などを目指すためには、それぞれの町の老人クラブ会員間の連携が強化されることが望ましい。さらに、長期的には、島としての連合老人クラブ的組織の結成も期待されるところである。
また、生活の豊かさを再建する文化・教育サービス充実プロジェクトで提案する「大崎上島ふれあい学級(仮称)」の内部に、高齢者を対象ととした学習の場として「大崎上島高齢者生きがい学級(仮称)」を開設する。