日本財団 図書館


(6) 交通ネットワークの整備状況

 

ア 海上輸送

 

大崎上島と本土とは、フェリーや高速艇などの海上輸送機関によって結ばれている。港は大崎町の大西港、大串港、東野町の白水港、垂水港、鮴崎港、木江町の明石港、沖浦港、天満港、一メ目港がある。本土との幹線航路としては、白水、垂水、鮴崎港から竹原市方面を結ぶ航路がある。(図表1-22参照)

現在、本土との架橋整備促進のための協議会が設置され、架橋建設促進活動が行われているほか、島民のカーフェリー利用者の利便性の確保のための料金の低廉化や最終運行時間の延長などの運動が展開されている。

 

イ 道路整備の状況

 

大崎上島における主要幹線道路は、主要地方道大崎上島循環線(島の外周を循環する。)であり、これを軸として集落間の連絡道路、集落内の生活道路のネットワークが形成されている。地形条件による制約が大きいため、島を従横断するような道路の整備は厳しく、広域林道の構想があるが事業は進捗していない。各道路は、まだ、拡幅、線形改良などの整備が必要なものが多く、特に密集集落内の生活道路の確保は大きな課題となっている。(図表1-23参照)

島内の幹線道路である主要地方道大崎上島循環線での通行不能の事態に対応するため、主要地方道のバイパス機能を担う広域林道などの山間部中腹部を循環する道路網の整備が望まれる。

 

図表1-22 航路図

025-1.gif

 

図表1-23 幹線道路網図

025-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION