こうした特産品は大量生産ができないこととも関係し、市場を通した大量流通としてでなく特定消費者への宅配便などによる流通形態となっている。
特産品の購入可能場所は、宿泊施設での朝市が唯一であり、宿泊を伴わない一般観光客については特産品を求める場所・機会がなく、また、島内での積極的な宣伝活動も行われていない。このため、特産品を知らないままに立ち去る観光客も多いものと想定される。
また、大崎上島では、郷土料理もあるが、こうした食事を賞味できる場所もなく、年間9万人ほどの入込観光客があるものの、経済的波及効果が少ない。