日本財団 図書館


イ 老人クラブの加入状況

 

老人クラブの65歳以上人口の加入状況は、平成8年度現在、3町合計で79.4%であり、31の単位クラブが組織されている。町別にみると、最も加入率が高いのは大崎町で96.0%、次いで東野町75.8%であり、木江町は63.9%に留まっている。(図表1-8参照)

東野町に限ってみると、年々加入率が低下傾向をたどっている。また、加入していても活動に参加しない名目だけの会員がかなり多く、特に男性の活動が低調であるとしている。加入率の低下傾向は、同一地区に居住する同年齢集団での魅力の欠如によるものであり、個々の会員や会員外の高齢者にとって魅力ある活動メニューの提示が問われている。

大崎上島の老人クラブ間での連携や協力はほとんどないが、今後さらに高齢化が進展するであろう大崎上島においては、3町の老人クラブの共同活動・事業展開が期待される。

 

図表1-8 老人クラブの加入状況(平成8年度)

013-1.gif

資料:広島県呉総合福祉保健センター「平成9年度事業概要」

 

(4) 就業構造の推移

 

ア 就業者数の推移

 

大崎上島3町の就業者総数は、昭和50年の7,817人から平成7年には5,301人へと32.2%の減少を示し、各町とも就業者数を減少する中で特に、木江町では20年間で41.0%の減少を示した(昭和50年及び平成7年の国勢調査参照)。

大崎上島3町での就業者の減少は、基幹産業である農業と造船を中心とする製造業での就業者の減少によるものである。

常住地による平成7年の就業構造は、東野町、木江町では製造業及びサービス業就業者が多く(それぞれ20%台の就業率)、次いで農業就業者が10%台であるのに対して、大崎町では、農業就業者が最も多く(26.3%)、次いでサービス業(18.7%)、卸・小売業(14.8%)と続き、他2町と傾向が異なる。(図表1-9参照)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION