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ウ ヨット

スピードを競う学生を中心としたディンギー(小型ヨット)、バブル崩壊・円高で国内生産が壊滅的なクルーザー(キャビン付きの中・大型ヨット)とも、スポーツとしても産業としても、厳しい状態にある。若者(男性)の参加希望率は20%近いが、誰でも参加できる受入れ体制が弱い。

また、わが国では、海のスポーツという先入観念が強く、欧米のように湖や運河、内湾などの静水域で、子どもから高齢者まで安全に楽しんでいるスポーツ・レクリエーションというイメージはなく、金持ちと若い男性の遊びから、イメージを変えていく必要がある。

エ ウインドサーフィン

スクール体制が不備のまま、誰でも簡単に乗れないのに道具だけ販売に走って不評を買った。スピードに走り、一部のマニアしか乗れない浮力の少ない艇になっており、今のままでは若者以外に拡がる可能性に乏しい。ショップ中心の展開であり、市町村などの受入れ体制はほとんどない(若者が車できて、停めて寝て、コンビニで食料を買って食べて、ゴミを残すだけ、という不評をかっている)。

オ ダイビング

世界的にライセンス体制―スクール体制が整備されているが、事故が多く、普及のためには安全なゲレンデの整備が望まれるが、市町村の支援はほとんどない。自然観察の魅力が大きく、女性の参加も多い。

力 釣り

子どもから高齢者まで参加者も多く(女性が少ないが)、全国に海釣り公園も整備されている。しかしながら、前述したように、子どもの参加率は、この10年で36%から21%へと激減している。分野別の雑誌の数も多く、ルアーフィッシング、ボートを利用した釣りやライトトローリングなど、多様化しており、不況が続く中でさらに伸びる可能性がある(資料2-8)

 

 

 

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