(3) 資料館・展示体験施設の相互連携
資料館・展示体験施設を各市町、そして圏域における文化・交流拠点と位置づけ、関連する施設同士の共同の取組や情報発信により、個々の施設の個性化と圏域全体としての魅力の向上を図るとともに、広域的な集客力の向上と運営への住民の積極的な参画を促進する。
【当面の取組】
ア 資料などの相互貸借
イベントなどにおいて、関連する施設同士の資料の貸借や講師の派遣などを行う。
そうすることにより、既存の所有・所蔵資料を効果的に活用して展示の固定化やマンネリ化を防ぐとともに、リピーターの確保や新たな来訪者の掘り起こしによる利用者の継続的な確保が期待でき、有能な人材を有効に活用することができる。
イ イベント・展示などの情報交換
関連する施設間において、イベントなどのスケジュールや内容についての情報を交換し、連続・関連イベントとして開催・共同PRする。
こうした取組によって、内容の類似した企画がかち合うことを防ぐとともに、関連性のあるテーマでは連携して利用者の周遊を促進するなど、対費用対効果の達成度の高い企画・事業などを実現できる。
ウ 情報交換の仕組みづくり
市町を越えて関連する施設のパンフレットや情報誌などを相互に提供し合い、情報コーナーなどに配置して来訪者に幅広くPRを行う。また、広報紙の活用などにより、施設やイベントを相互に紹介する。
こうした取組により、圏域30万人の人口をバックにして、とくに関連する施設の内容に興味のある住民を新たな来訪者として周遊させることができる。
エ 新たな体験学習メニューの提案
資料館・展示体験施設を積極的に取り入れたタウン周遊コースの設定やPR、さらには施設の連携による2市3町連続講座など、新たな体験学習メニューを提案する。また、住民に趣味や研究活動の発表機会を提供する。
これによって、高まりをみせる体験学習ニーズに対応するとともに、施設の活性化や来訪者の拡充を図ることができる。