第3章 湖南地域の将来像
1 上位・関連計画
本節では、広域的にめざすべき圏域像を探る一つの条件として、圏域づくりに関わる上位・関連計画における本地域の位置づけについて整理する。
(1) 滋賀県長期構想(平成9年4月)
滋賀県長期構想[新・湖国ストーリー2010]においては、本地域を大津市、志賀町とともに大津・湖南地域と位置づけ、次図に示すような方針を示している。
◇計画主体:滋賀県
◇目標年次:平成9年度から平成22年
◇計画目標
《主要課題》
1] 中枢機能の活用と地域内の相互連携の強化
2] 計画的な基盤整備と広域的な交通ネットワ-クの構築
3] 都市的魅力と自然・歴史的魅力による居住環境の向上
4] 南湖をはじめとする自然環境の保全と創造
《大津・湖南地域の将来像》
良好な自然や歴史が居住性の向上に生かされ、都市間の連携と都市的機能の集積が進んだ自立発展型中枢都市圏として発展する地域
《大津・湖南地域の発展方向》
発展方向1◆行政・経済等の中枢機能の集積を生かした環南湖都市群ネットワークの構築
発展方向2◆大学・研究機関・文化施設の集積を生かした学術・文化・産業都市圏の形成
発展方向3◆良好な自然・歴史的環境の中で利便性の高い都市生活を実現する快適都市圏の形成