(2) 地勢、土地利用、市街地形成
ア 地勢
本地域は琵琶湖の南に位置し、その面積はおよそ207km2と滋賀県全体の5.1%を占めている。
信楽山地、瀬田・栗東丘陵、湖南平野からなり、周辺の山間部と琵琶湖の間にある平野部及び丘陵部に市街地や農地が展開している。
北及び西は琵琶湖に面し、南は大津市・信楽町、東は近江八幡市、竜王町、甲西町、石部町に接する。
平坦地は、野洲川(守山市と野洲町の境界を流れ、田園地帯を潤す用水としての役割を担ってきた。)や草津川(草津市の中心部を流れる天井川)などに運ばれたれき、砂、泥などの堆積による沖積層で形成されている。
また、山地は花崗岩類や古生層などの固い地層、丘陵地はかつて琵琶湖の底であったところに堆積した砂や泥による古琵琶湖層により形成されている。
イ 土地利用
本地域は、沿革でもふれたように、昭和30年代後半から丘陵部及び平野部において市街化が進む一方、県内屈指の穀倉地帯として、また風光明媚な潤いある圏域としての役割も果たしてきた。
宅地は増加しつつあるものの、圏域全体では18.9%にとどまり、田・畑が39.6%、山林が22.5%など、大都市圏に近接しながら、豊かな緑を維持するという調和のとれた圏域の性格を継承している。(図表1-11参照)