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2 地域の現況と特性

本節では、本地域の成り立ちやその社会的・自然的な条件などを概観し、その現況や特性について把握する。

 

(1) 各市町及び湖南地域の沿革

本地域は古い歴史を持つ。水利に恵まれ居住に適していた琵琶湖畔に早くから人が住んでいたことが知られており、縄文・弥生時代の遺跡や銅鐸、古墳群、さらには城郭跡や街道など、数多くの文化・歴史的な資源が残されている。

とりわけ古来から人や物が交流する交通の要衝としての位置を占めてきたことから、時代に対応した豊かな文化や産業が育まれてきた。

明治に鉄道の整備が行われ、さらに、昭和30年代以降に名神高速道路が開通し、国鉄東海道本線の電化や草津以南の複々線化が進むに至って、住宅や近代的産業の立地が急速に進み、圏域は、街道沿いに広がる宿場と田園の都市から住宅・産業都市へとその性格を大きく変化させるとともに、発展を続けてきた。

現在も名神高速道路や国道1号、同8号、さらにはJRなど幹線交通の要衝として、また、その分岐点として重要な役割を担っている。

 

ア 草津市

街道交通の発展とともに栄えた草津市は、江戸時代に東海道と中山道の分岐点にある宿場町として賑わい、街道文化を育んできた。

昭和40年代以降、国道幹線などの交通利便性を背景に住宅・工場・大学などの立地が進み、県内一の製造品出荷額を誇るなど発展を続けている。

また、湖岸域においては県立琵琶湖博物館や市立水生植物公園などの立地が進み、集客性も高まっている。

 

イ 守山市

野洲川のつくる三角州に開けた守山市は、今も町名に条里制の名残をとどめるなど長い歴史を誇り、中山道の宿場町として発展してきた。

 

 

 

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