3 保健福祉総合計画の目標
課題を解決する基本方向を以下のように設定する。
(1) 一人ひとりがずっと元気
課題1「村民一人ひとりが健康の維持・増進」を図り「ずっと元気に暮らせる」ことが第1の目標である。
このため保健・医療を充実するとともに、栄養・運動・休養のバランスをとりつつ、特に食生活に着目した「みんなで食卓づくり構想」と運動に着目した「自然の中でウオーキング構想」を推進する。
みんなで食卓づくり構想
●健康づくりのポイントは食生活
健康を維持・増進するには、一人ひとりの生活習慣の改善が必要である。なかでも食生活は重要で、村民意識調査でも「健康への心がけ」の第1位が「栄養のバランスなど食事に気をつける」となっている。また、子どもたちの心のありようにも朝食が大きく影響していることが指摘されている。
●子どもと高齢者の食生活の改善
このため、全村で「朝食を食べようキャンペーン」を実施するとともに、子どもと高齢者の食生活の見直しを行う。子どもたちには高齢者と協働で林産物等を生産し、それを食材とした学校給食を通して、地域の理解を深め、健康教育・食教育を行う。
高齢者には、食事のバランスが偏りがちなひとり暮らし高齢者世帯の食卓を充実するため、配食サ-ビスを実施するだけでなく、高齢者が共同で食事をつくり、みんなで食べる「いっしょに会食会」を開催する。たまには河原で、薪を集めて煮炊きや茶会なども行う。ふれあいを通した食事は、体に必要な栄養だけでなく、日々の暮らしの喜びや満足感をもたらしてくれるだろう。
●歯の健康づくり
食事を十分に行うには、歯が健康でなければならない。このため、歯の保健指導を強化するとともに、歯の健康づくりに効果があるとされ、村で栽培しているお茶を飲む食生活習慣の確立を促進する。