(3) 農家の使用意向と使用条件
約半数の農家が生ごみ肥料・堆肥の使用意向があるが、実際に使用される肥料・堆肥をつくるには、様々な条件がある。
生ごみ肥料・堆肥の使用意向では『利用したい』が50.9%と約半数を占めたものの、生ごみ肥料・堆肥への関心に比べて30ポイント程度低いという結果となった。
利用条件では、『取り扱いやすい』と『価格が安い』が75.0%を占めたのをはじめ、調査で設定したすべての選択肢で半数以上の回答があった。実際に農家が安心して使用できるような肥料・堆肥をつくるためには、様々な条件があることが明らかとなった。例えば、生ごみ肥料・堆肥の望ましい加工方法については、『そのまま』は10.6%に過ぎず、『袋詰め』が49.1%、『ペレット』が36.4%となっており、使用を促進するためにはなんらかの加工が必要である。
(4) 地域農業に対する区民のイメージ
地域生産野菜を利用している人は約6割である。また、都市の農地に期待することとして、新鮮で安心な野菜の供給が最も多い。
地域生産野菜については、『利用している』が約6割を占め、都市の農地に期待することとして、『新鮮で安心な野菜の供給』に期待している人が75.7%と最も多い。また、地域生産野菜のイメージとしては、『新鮮』と思う人が75.4%、『おいしい』と思う人が40.9%、『安全』と思う人が19.0%であり、地域生産野菜は『新鮮』というイメージが高く、区民は都市農業に対して新鮮な野菜の供給を期待していることがわかる。