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2 アンケート調査の考察

 

(1) 生ごみ資源化への関心

 

生ごみ資源化への関心は、区民、農家ともに高い。

 

区民アンケートでは、回答者の85.8%の人が生ごみ資源化について『興味がある』と回答しており、多くの区民が生ごみのリサイクルに興味を持っていることがわかった。一方で、農家アンケートでも、81.8%の人が生ごみ肥料・堆肥について『関心がある』と回答している。生ごみ資源化に対して、区民と農家の両方で関心が高いことが明らかとなった。

 

(2) 区民の参加意向と参加条件

 

区民の生ごみ資源化システムへの参加意向は高いが、多くの人が参加するシステムを構築するためには、解決すべき課題が多い。

 

具体的な生ごみ資源化システムとして地域処理と家庭処理を提案し、それに対する参加意向を質問した結果、地域処理への参加意向(『参加したい』と『条件次第では参加したい』の合計)があるのは78.0%、家庭処理への参加意向があるのは56.4%である。このうち、両方への参加意向がある人は48.1%と半数近い。地域処理のみ参加意向がある人は30.0%、家庭処理のみ参加意向がある人は8.3%である。したがって、図表6-1に示すように、少なくともどちらかに参加意向がある人は86.4%となり、多くの人が参加する意向を示している。

しかし、参加の条件として、地域処理では『設置場所が近ければ』が91.6%と非常に高く、家庭処理では、『費用がかからなければ』が79.5%、『悪臭がしなければ』が65.8%などとなっており、多くの区民の参加するシステムを構築するためには、解決すべき課題が多い。

 

 

 

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