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また、学校という場で、給食生ごみの資源化事業を行うことで、児童・生徒に対するリサイクル教育としての効果も期待できる。その整備経過は、図表6-3のとおりである。

 

図表6-3 北区立小・中学校の年度別生ごみ処理機整備状況

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※整備費は、生ごみ処理機の購入費と設置工事費の合計である。

 

イ 都市と農村を結んだリサイクル

北区は、群馬県甘楽町と「自然休暇村事業協定」を結んでいる。その縁から、学校給食の生ごみから作った堆肥を、この甘楽町の「有機農業研究会(構成農家20戸)」の農場に運び、有機野菜の栽培に利用している。もっとも、研究会では、北区から運んできた堆肥が成分的にリン酸やカリを補う必要があることから、鶏糞等と混ぜ合わせ二次処理を行って利用している。

出来た有機野菜は、北区民のリサイクル活動の拠点となっている「エコー広場館」にて毎月第2日曜日に開催するフリーマーケットで販売している。

午前10時からの販売であるが、すでに9時30分頃には行列が出来、千人を超す区民が競うように、この有機野菜を求めていく。

 

ウ ボランティアが支える生ごみリサイクル

月1回、野菜を運んできた車が、帰りに甘楽町まで約4tの堆肥を積んでいく。この搬送費用は、区が主催する「リサイクラー会議」の卒業者で組織した、区民の自主的なリサイクル活動組織「北区リサイクラー活動機構」(会員数約100人)の基金から支出されている。この基金は「明日基金」といい、大型家具等の販売やフリーマーケットでの販売手数料等が収入源となっている。

 

 

 

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