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南河内清掃施設組合の処理能力の約1/3を割り当てられている河内長野市でも、ごみ減量・資源化に向けた真摯な努力が始まった。

河内長野市は、その第一弾として、昭和58年4月、従来の2種分別から3種分別収集に踏み切り、資源ごみの収集を新たにはじめ、その効果をより高めるために、資源選別のための中間処理施設を設置した。

また、南河内清掃施設組合は、その後も増えつづけるごみの減量を進めるために、平成6年には「ごみ非常事態宣言」を行い、同8年2月には、一般家庭を対象に、推奨ごみ袋に貼る無料シールを家族数に応じて配布し、それを使い切ると有料シールを別途購入してごみを出さなくてはならないが、残った場合は報奨金を交付してくれるというごみシール制を実施した。河内長野市清掃課によれば、シール制導入により市内ごみ排出量の14〜15%程度の減量が達成できたそうである。

 

※ 近隣7市町村とは、河内長野市、富田林市、大阪狭山市、河南町、美原町、太子町、千早赤坂村

 

イ 手厚い補助制度と先駆的な取組での生ごみ減量・資源化

河内長野市のごみ減量・資源化の一連の施策で、他の自治体と較べてもっともきわだっているのは、家庭ごみの半分程度を占める家庭生ごみの減量・資源化への取組である。とくに、コンポスト容器の無料貸与、家庭用生ごみ処理機の購入世帯への高水準の補助、更に新しく開発する住宅等への家庭用生ごみ処理機の設置指導などは、補助の手厚さと施策の先駆性できわだっている。

 

(ア) コンポスト容器等の無料賞与

市は、コンポスト容器等の無料貸与にあたって、説明会への出席の義務づけとできあがった堆肥を有効に利用できる世帯等に限るという条件をつけて貸与しており、生ごみの資源循環の徹底化を図っている。

 

 

 

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