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○ コンポスト容器

市は、昭和60年から3年間、公募による市民モニター(200人)に対して、コンポスト容器(生ごみ堆肥化容器130リットル)を貸与し、生ごみ減量・資源化に取り組んだ。そのモニター結果により、モニター期間終了後、無料貸与方式の本格実施に踏み切り、平成10年12月までに延べ7,034個のコンポスト容器を無料貸与している。

 

○ EM菌用容器

市は、平成6年度、場所をとらず容易に生ごみの処理・資源化ができるEM菌による「生ごみぼかしあえ」方式の市民モニター調査(200人)を実施した。その結果、一定の成果が得られたので、平成7年度から「生ごみボカシあえ」容器(1世帯2個)の無料貸与を実施した。平成10年12月までに1,561世帯に無料貸与している。市清掃課によると、「生ごみぼかしあえ」容器の使用は、リサイクル意識の高い市民中心に口コミで着実に広がっている。

 

(イ) 家庭用生ごみ処理機

市は、平成6年度、家庭用生ごみ処理機の効果と問題点を調査するために、市民モニター調査(80人)を実施した。その結果、開発されて間のない商品であるため、本体価格も高価であり臭気や騒音等で改良が必要であったり、電気代などの維持管理コスト面が高いなど問題点が残るものの、一定の減量効果が期待できた。そこで、市は、平成7年度から家庭用生ごみ処理機を購入する世帯に、1世帯1機、購入金額の2/3相当額とし、5万円を限度とする補助金を交付することとした。年度別補助実績は次のとおり。

 

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河内長野市は全国的にもトップクラスの補助水準を先駆的に実施し、同じ問題を抱える他の自治体に対して影響を与えてきた。しかし、昨今の地方財政の逼迫は、河内長野市にも及んで、今後も同じ水準の施策が維持できるか否かの問題をなげかけている。

 

 

 

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