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●居住人口の減少、経営者の高齢化、商店の魅力の低下

富岡市   ●居住人口の減少、高齢化の進展

●商業規模、販売額などの低下、後継者不足

●店舗・住居施設の老朽化などインフラ整備の遅れ

安中市   ●区画整理などの面的整備での遅れや後継者の不足

 

ウ 中心市街地の規模と人口

中心市街地における人口の集積の状況をみると、DIDベースとした人口の分散傾向以上に分散化が激しい。11都市のうちでは、20%の増加のあった太田市を除く10市で減少がみられ、中でも前橋市(-50.4%)、高崎市(-41.6%)での減少が著しい。

 

図表1)-12 中心市街地の人口規模と最近20年間の伸びの状況

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(注1)中心市街地の範囲については各市の判断に委ねているので、対象範囲の面積については、市によって異なる。

(注2)富岡市、安中市の昭和50年の欄は、昭和55年国勢調査人口を記載している。

(注3)太田市の人口は各年の3月31日時点での人口である。

資料:総務庁統計局「国勢調査」各年版をもとに作成

 

(2) 買い物の動向

中心商店街においての買い物割合をみると、安中市を除いた全都市で年々減少している。とくに富岡市では、昭和59年時の中心市街地での買い物割合が40.5%と大きな位置を占めていたのに対し、平成6年では8.0%まで下がるなど、中心商店街の地盤沈下が見受けられる。

また、買い物場所と購入割合について、郊外の中・大型店が大きな位置を占めている。中心部では大型店、商店街とも購入割合は低下しているが、とくに中心部の商店街は平成元年には14.6%だったものが平成6年には6.9%になるなど、大きな落ち込みを示している。商店街への来客の状況調査においても、商店街の82.9%が来客が「やや減った」「減少」と回答しており、来客の減少が認識されている。

 

 

 

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