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吾妻郡8町村はほぼ郡内だけで通勤圏として完結している。しかし他圏域とは異なり、明確な中心は存在しておらず、各町村間に相互の通勤流動を形成している。そして、郡東部の中之条・吾妻・東・高山は渋川市の通勤圏となっているが、郡西部の長野原・草津・嬬恋・六合の4町村は郡内からの流出はみられない。

県西部では、安中市、富岡市、藤岡市の3市が以下のような後背圏の広がりを持って中心を形成している。

・安中市………(碓氷郡)松井田町、(甘楽郡)妙義町、富岡市

・富岡市………(甘楽郡)妙義町、下仁田町、甘楽町、南牧村(多野郡)吉井町

・藤岡市………(多野郡)新町、鬼石町、万場町、中里村

そして、それぞれの圏域の東部が高崎市への通勤圏となっている。

県北部は、片品・利根・川場・白沢と水上・新治・月夜野の2つの小圏域を内に含みながら、沼田市を中心とした1市7町村に及ぶ大きな通勤圏域を形成している。

 

図表1)-6 県内の通勤状況からみた都市構造

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