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昭和57年からの伸びをみると、県全体では64.0%の伸びを達成したのに対して11都市では62.0%とわずかに下回っている。この結果、11都市の全県シェアは1%程度低下している。また、町村部では、笠懸町の3.46倍を筆頭にして10町村が2倍以上の伸びを達成している。この10町村は子持村、吉井町以外はいずれも人口増加の多かった地域である。

 

図表1)-4 11都市の小売販売額の規模と推移

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資料:通産省調査統計部「商業統計表」、群馬県統計課「商業統計表」各年度版をもとに作成

 

図表1)-5 県内都市の小売販売額規模と伸びの比較

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資料:通産省調査統計部「商業統計表」、群馬県統計課「商業統計表」各年度版をもとに作成

 

(3) 通勤状況からみた都市構造

群馬県内の通勤流動の状況をみると、前橋市、高崎市の両中核都市が全県的な交通ネットワークの中心であることもあって、県中央部で相互に重なりを持った大きな通勤圏を形成している。前橋市の通勤圏は高崎以西の町村部には及んでおらず、一方高崎市の通勤圏は前橋以東や勢多郡には及んでいない。

前橋、高崎両市に続く形で伊勢崎、桐生、太田、館林は通勤圏域が相互に重なり合いながら連担している。このうち、伊勢崎市はその通勤圏域の全域が、また、桐生・太田両市はその通勤圏域の西部を前橋市の通勤圏の中に取り込まれながらも独自の圏域を形成している。そして、これらの都市の通勤圏域に含まれる町村の多くは、先にみたように県内でも高い人口増加率を示している。

県中央部については、渋川市が北群馬郡5町村、勢多郡赤城村、北橘村、吾妻郡東部4町村を後背圏として通勤圏を形成しているものの、渋川市からそれらの町村への流れは少ない。

そして、この大きな通勤圏の中に赤城・北橘・子持、吉岡・榛東、中之条・吾妻・東(吾妻郡)の3つの小圏域を形成している。また、この圏域の南部は前橋市、高崎市の通勤圏なっている。

 

 

 

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