資料 中心市街地再生のケーススタディ
1) 県内各都市の中心市街地の概況
1 県内市町村の都市動向と市街地形成
(1) 群馬県の市町村の概況
ア 都市の人口規模
群馬県は11市32町27村よりなり、県都前橋市の人口28万5,000人が最も多く、高崎市の23万8,000人がこれに次いでいる。全県人口は200万人であり、この両中核都市で全県の26.1%を占める。これに次いでは、人口規模10万人台の中心都市が桐生・伊勢崎・太田の3都市あり、また、人口10万人以下の小都市が6都市ある。
地域的にみれば、ほとんどの都市が県の中・南部に立地している。県の中央部に両中核都市が接して所在し、中心都市3都市がその東部に連担する形で両毛線沿線に並んでいる。そして、他の5つの中小都市は、これらの都市の外縁部に立地し、沼田市は県北部に独立している。
イ 人口の伸びの状況
昭和55年から平成7年までの15年間の人口の伸びをみると、全県では8.4%の伸びとなっているが11都市合計の伸びは7.0%であり、県全体の伸びを下回っている。他方、県内59町村のうち、この間に20%以上の人口増加をみた地域は14町村あるが、94%の伸びを達成した玉村町、44%の伸びを達成した笠懸町を始め、いずれも県南部の中核都市・中心都市が連担する地域に位置している。これは、市の拡大が市の郊外部(次節でDIDの拡大として検討する)にとどまらず市域を超えて進んでいることによるものである。
他方で、平成7年の人口規模が30%以上減少した4町村はいずれも県西南部の外縁部にあり、また、10%から20%の減少をみた10町村もそのほとんどが県の外縁部に位置している。