民主勢力同盟、社会党の両極の間に第三極を形成する動き(社民、農民同盟、「ブルガリア・ビジネス・ブロック」など)もあるが、勢力拡大には至っていない。都市部に支持基盤を持つ民主勢力同盟は反共産党連合体として1989年末に結成され加盟組織の分裂、離合集散を繰り返してきたが、1994年選挙の敗北後それまでの連合体的性格から政党へと組織転換を図った。社会党は旧共産党の継承政党で、従来の全国的組織基盤をいかして地方都市、村落部で強い支持を得ている。「権利と自由のための運動」は広く人権の擁護を掲げているが、実質的にはトルコ人、イスラム教徒を支持基盤とし、ロドピ地方などで高い得票率を得ている。