そこで多少大胆でも、新しい発想で自治体アクターの施策のシミュレーションを行ってみたのである。神奈川県をあたかも日本の中の一つの独立国のように捉え、神奈川県からの二酸化炭素排出削減を可能にする経済的方法を検討したのである。神奈川県は人口規模でも経済規模でもスウェーデン一国にほぼ匹敵するから、かならずしもこうした想定は全く荒唐無稽とは言えないであろう。

KILAモデルの構造は、図表4-1によって示すことができる。

　

図表4-1　神奈川県地域環境経済モデル(KILAモデル)概念図

　

炭素税と排出権売買の概略については、図表4-2、4-3に示されている。

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