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臨海部や山地の近い都市では海風陸風や山風谷風といった自然の空気の流れがあり、これを都市内にうまく導入するような都市づくりが考えられる。

 

(イ) 効率的な交通対策

 

第2の柱は総合的な都市交通対策である。物流や自動車交通の非効率さが、地域や地球環境の悪化の大きな要因であることから、公共輸送機関などの効率的な交通システムを積極的に都市計画の中に組み込むものである。

 

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[交通需要マネジメント]

まず道路整備の進展と交通需要の増加との悪循環を断ち、限定された需要を効率的に配分することが第1である。そのためには、自動車交通を削減するような都市デザイン(用途の適度な混合など)を採用し、公共交通機関のシェアを高める(モーダル・シフト)とともに、自動車交通そのものを円滑化することが必要だ。

モーダル・シフトの促進施策としては、パーク・アンド・ライド・システム、バス優先・専用レーン、乗り換えの便利な駅等の整備、トランジット・モール、ソフト施策としては安い公共交通パスを「エコ定期」として普及させる方法などがある。

 

 

 

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