都市の緑化と同時に、道路や広場、駐車場への透水性舗装の普及を進め、雨水の地下浸透を促進する。また、下水道をはじめ住宅やビルなどに雨水の貯留・浸透設備を設置する。貯留雨水の一部は、中水道としての再利用も期待される。
水の蒸発散作用による都市気候の緩和、植物の涵養による都市緑化への貢献、雨水流出抑制による都市の洪水危険度の減少、湧水等による都市河川の流量確保とその結果として生物の生息環境の向上と河川の自浄機能の向上といった効果が期待できる。またテクスチャはコンクリート張りではなく石積などの多孔質の多自然工法を取り入れ、多様な生物の生息と、自然浄化作用の復活をめざす。
[風の計画]
緑地とオープンスペースのネットワークを都市内に張り巡らせることにより、風の通る道を形成し、都市の大気汚染負荷の拡散やヒートアイランド現象の緩和を期待するもの。