3] 具体的な成果指標の設定(救急指定医療機関整備事業の例)
a キーワードと指標式の設定
キーワードが複数出てきた場合、成果指標はキーワードの指標式で表される。指標式は基本的にはかけ算で表される。
例:増加度×迅速度→いかに早くても増加しなければゼロに等しい。増加しても早くなければ意味がない。
b 指標的表現のブレークダウンによる算式づくり
例:「増加度」の意味を厳密に捉え、数式化する(図表1-1参照)。
・単に数が増えればよいとするならば、
「増加度」とは「救急医療機関数」を増やすことである。
↓
その数式は、「救急医療機関累計数(/人口)」
・一定の基準を達成するまで増加させたいとするならば、
「増加度」とは「救急医療機関の基準達成率」である。
↓
その数式は、「救急医療機関数/基準救急医療機関数」
・医療施設の指定比率を増やしたいとするならば、
「増加度」とは「医療機関の救急指定比率」である。
↓
その数式は、「救急指定医療機関数/全医療機関数」
・不足地域を減らしたいとするならば、
「増加度」とは「不足地域解消率」である。
↓
その数式は、「1-救急医療機関不足地域数/全医療機関数」
※こうした作業により、事務事業の目的そのものも明確化されることとなる。