b 目的を3要素で厳密にとらえる
目的を対象・意図・結果の3要素に区分。
・対象;意識的な活動(事務事業)が状態変化をねらう客体(人、物)
・意図;対象を変化させて到達したい状態
・結果;意図の実現により本来的に到達したい状態
例えば、「緊急医療情報システムの整備」という事務事業であれば、
・意図;個々の緊急患者の状態にあった最適な医療機関を迅速に紹介すること
・結果;救急患者が速やかに適切な医療を受けられること
となる。
c 「結果」の設定により上位の視点からの評価・改革を行う
目的を「対象」「意図」だけでなく、「結果」とセットで定義することにより、より上位の目的を常に意識し、上位の目的から事務事業を評価する視点を持つことができる。
2] 成果指標による目的の具体化と数値化に基づく評価の徹底
a 目的の具体化としての成果指標で目的達成度を測る
目的がどこまで達成されているのかを測る物差しとして「成果指標」という概念を用いる。
b 意図を指標的に表現したものが成果指標
「成果指標」は、目的の3要素のうち、「対象」と「意図」を明確にして指標化したものである。(「結果」は上位の「意図」であるので除く)
c 成果指標を設定することで目的の明確化と共通言語化が図られる。
目的と対応する「成果指標」が具体的に設定されることにより、目的の曖昧さが明確になるとともに、住民にもわかりやすい共通言語化が図られる。