日本財団 図書館


・ Functional Requirement

製造プロセスの品質管理は大量生産製品とは異なり、多様性があるため機能要求となる。

個々の船についての具体的安全運航管理実現の方は(SMS)は「会社」に任されており、「会社」はそのシステムの有効性を実証する義務をもつ。SMS:Safety Management System

ISMはまた陸上支援の機能を認めており、それをSMSの一部として機能分担させることができる。

論理的には自動化機器も有効性の実証があれば機能分担できる。

SMSは船本体の性能、乗組員の技量、陸上支援体制に応じて安全運航管理体制を決めるものであり、その一部でも変わればその変化に対応しなければならない性格をもつ。

 

2. ISMコード適合性審査

 

・自律的な内部審査に対し、外部評価により品質管理システムを評価するもの

・「会社」としての適合性の認証…DOC

船籍国の責任、通常船級協会に委嘱

・個々の船に対する認証…SMC(SMS適合性の証書)

船籍国の責任、通常船級協会に委嘱

本来であればSMSは個々の船の態様に応じ個別性のあるものであるが、実際には最初の認証、その後の継続審査を細部の個別性にまでわたって行なうことは非現実的。

標準的なSMSはあり得るか…会社による違い、陸上支援の違い、船員レベルの違い、船種の違い。

 

002-1.gif

 

管理システムのどのレベルまで立入るのか、どこまで立入れば効果があるのか。

事故、不適合に対する対処、PSC…審査にどのように反映するのか。

 

3. SMSをより効果的なものにする努力

 

・ Bridge Resource Management

ダイアモンドグレース号事故

操船シミュレーター訓練

・ SR238 Fleet Support System

使い易い船、管理システムを実施し易い船、信頼性の高い船

Turn-key Ship

シミュレーションによるSMSの評価(複数業務間の競合)

船体強度モニタリング

(自動)航行システム

エンジン信頼性の画期的向上

艤装システム

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION