2.4 構造応答モニター手法を提案した。
・直接センシングする箇所を極小とし構造解析情報を援用しながら波浪中での構造応答状態を監視・予測する構造応答モニター手法を提案した。
・モニターの目的には荒天時の船体強度という面からの航海支援や船体の経年(疲労被害履歴)に対する安全性という面からの保守支援がある。役割に応じたモニター法を示した。
・航海支援では船体運動と構造応答の相関からの予測、保守支援では疲労被害の逐次累積予測と犠牲試験片による定期的確認が疲労強度の判断に有効であることを示した。
3. 「高度モニタリングシステム」の実船での試行検証によりその成果がより確かなものになった。各分野の基礎/要素技術とコンセプトが融合して初めて「高度モニタリングシステム」の姿が見えてくる。プロトタイプの全部ないしは一部を搭載した実船でのフィールドテストにより机上ではわからないような課題・知見を得た。