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4.4 製作技術

(1) 構造

自白落下式救命艇では、進水時に必ず作用する衝撃荷重に対し艇の強度を保証する為に、規則で要求される浮体容積必要量とは関係なく、水面衝突時に水圧を受ける船底部に発砲浮力材を充填して船殻FRPのパネル剛性を増すことが、水面衝撃時に発生する水圧に対して有効な手段である事が確認された。

(2) 接合方法

内部構造物と艇体側面を接着する時のL型二次接合は、特に剛性の高い構造部材に隣接する箇所を除き、適切な接合方法とはいえないことが確認された。

 

5. 成果の活用

 

(1) 設計・解析手法

艇体運動計算法、艇体の衝撃荷重計算法、及び艇体の構造解析法に関して、外国にもない新しいシミュレーション手法等、自由降下式救命艇を定量的に設計・評価する多くの知見が得られた。これらのうちの多くは直ちに実用に供せられる状態になっている。

(2) 新しい進水方式(二段滑台方式)

本方式は、着水後の艇の運動が安定化し、設計の自由度を増す。実船に搭載する場合の問題点等の詳細検討が必要であるが、日本独自の方式として、今後の利用が望まれる。

(3) 進水・離脱・回収システム

救助艇兼用のシステムにも展開できる可能性が見出せた。但し、IMO等の動向を考慮して、開発・設計する必要がある。

(4) 製作技術

船底部の構造、内部構造物と艇体側面を接着するL型二次接合の方法等、船底部衝撃荷重に対処できる設計資料は、直ちに実用可能である。

 

 

 

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