日本財団 図書館


3.低コストフェリー(事例3)

平成8年秋から、東京〜徳島〜新門司航路に就航したフェリーは、客室の等級を2等寝台(ベット)だけに設定し。食事や喫茶は自動販売機と電子レンジの組み合わせによるセルフサービスとなっている。

旅客フェリーの客室は特等から2等までいくつかのクラスにわかれており、食事もレストランでとる方式が普通であり、上記のようなタイプの旅客フェリーはこれまでになかった。

当航路に就航しているフェリーは、4隻あるが、このうちの2隻は従来と同じタイプの旅客フェリーで残りの2隻が新しいタイプのフェリーである。運航船社は、客室が等級別でレストラン付の従来型の船を「スタンダードフェリー」、新しいタイプのフェリーを「カジュアルフェリー」と名付けて区分している。総トン数はどちらもほぼ同じであるが、旅客定員はスタンダードが460名に対して、カジュアルは148名と少なく、車両輸送に力点をおいている。

客室区分をなくしてモノクラスにし、レストランを廃止したことで、船価及び人件費の大幅な削減が可能になるため、ここでは、このタイプの旅客フェリーを「低コストフェリー」という。このようなタイプを導入した理由としては以下の要因があると考えられる。

 

・東京〜北九州の主な利用層は、貨物輸送トラックである。しかも、無人航送が多く旅客の利用が少ない

・旅行日程に余裕があり、旅行費用を安くしたいというニーズを持つ若者層が

長距離フェリーの主要な利用者になりつつある

・従来型フェリーを運航する上では、コスト削減に限界がある。何らかの抜本的な

コストダウン方策が必要である

 

低コストフェリーの概要及び船内サービス体制は、表7-3のとおりである

 

表7-3 低コストフェリーの仕様と船内サービス体制

 

090-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION