2.高速貨物フェリー(事例2)
事例2は、東京港〜苫小牧港で1999年秋に導入が計画されているものである。この区間には現在3隻の貨物フェリーが運航中であるが、これを2隻の高速フェリーにリプレースする。現在の就航船舶は20ノットで、所要時間は約30時間であるが、新船の速力は30ノットで、所要時間も約20時間に短縮される。
高速フェリーの船価は1隻60億円、高速化に伴う油代は、従来の船に比べて1運航当たり37%増える。しかし、3隻体制から2隻体制への移行で人件費や岸壁使用料が削減できるためトータルコストは、ほぼ同じになるとの見込みである。高速貨物フェリーの概要と導入の効果は表7-2のとおりである。