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2)充実した関西国際空港を起点とした輸入貨物のアジルデリバリーシステムの構築上の課題に対する方策

 

(1)空港周辺での輸入物流サービス機能の強化

・輸入物流サービス機能の立地促進 (共同施設、立地インセンティブの提供)

(前述の通り)<頁125>

 

・効率的な夜間荷役体制の整備

現在のところ、関西国際空港における夜間就航便の貨物量が少なく、このためスケールメリットが働かず荷役は割高となる。従って、フォワーダ各社に共同化荷役体制を進めコストを抑えた夜間荷役体制の実現を図る。また、上屋コストの低い各地のACCTに航空貨物を輸送しACCTで荷役を実施することも考えられる。

 

(2)タイムラグを最小とするエア・ツウ・エアによる国際・国内輸送の展開

・夜間貨物便就航の促進・国内早朝便の設定

東北、北海道、九州地域等、エア・ツウ・エアの実施可能な地域が存在している。市場を通さない生鮮食料品等が増えつつあり、これら商品を店頭に並べるための国内早朝便の設定等を働きかけていく。

 

(3)路線ネットワークの一層の充実、大型機化による事業効率性の確保

・旅客需要拡大によるベリー便の大型機化促進

航空会社の機種の選定は旅客需要に依存している。成田空港に比べ関西国際空港は大型機の導入割合が低い。従って、旅客の需要を喚起し大型機化を図り、荷役作業の効率化、スケールメリットの発揮等を図る。旅客需要の喚起策として、国際的なイベントの誘致、国際的な研究機関(COE等)の設置、旅行会社等とのタイアップ等が考えられる。

 

旅客需要の方策例)

 

Ο国際的なレジャー施設の整備

Ο海外企業の立地

Ο世界的なCOEの整備

Ο国際的なスポーツ、学術等のイベントの開催

Ο海外での観光、都市PR

Ο観光地・観光施設の外国人対応

 

 

 

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