(5)利便性の確保
・港湾の魅力度を高めるためのダイレクトネットワークの強化、チェーンネットワークの強化
港湾料金の低減、機能の充実、さらには背後圏とのネットワークの充実等により港湾の魅力度を高めダイレクトネットワークの強化を図る。
また、その他港湾においてチェーンネットワークの形成を図るため、大阪港・神戸港に本船が寄港する船社のオフドックCYを整備しネットワークを図る。既にCOSCO、エバーグリーン等が地方港等においてデポを設置している。さらに、大阪港・神戸港等においては内貿フィーダーを誘致するためのインセンティブの導入を進める(例えば、神戸港では内航フィーダー専用バースを対象に公共クレーン使用料の半減化を実施)等の方策を展開し、チェーンネットワークの強化を図る。
COSCO
松山、水島、広島、徳山港にデポ(オフドックCY)を設置し、これら港湾と神戸港との間を内航フィーダーにより結び、中国、北米、豪州、東南アジアとの輸入一貫サービスを提供。その際、空コンテナを各デポでの返却も可能とし荷主のコスト削減を図っている。
・特殊技術を有する物流関連サービス業の立地促進
検量、薫蒸、補修(アパレル等の色染め)等、輸入時に検査、流通加工を実施する際の特殊な技術を要する物流関連サービス業についてもその立地促進を図るため、自治体が優遇措置を講じる。
(6)安全性の確保
・ポートセールスの継続的実施
地域連携、空海共同等、積極的な海外フォワーダ、企業等に対するポートセールスを実施し、ネットワーク、便数の充実を図り、貨物の到着に対する安全性の質を高める。
効率的なポートセールスを実施するため、海外のキーパーソンの発見・活用をうまく行う他、拠点港とその他の港湾等での共同ポートセールスの実施等を行う。