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第II章 近幾圏における輸入消費財物流の効率的システム構築上の課題

 

1. 近畿圏における輸入消費財物流の効率的システム構築上の課題

 

近畿圏における輸入消費財物流の効率的システムを構築する上での課題を、3つの視点からとりまとめる。

1つ目の視点は企業自身の輸入物流効率化を図る上での環境づくりからの課題である。具体的には「企業の国際物流構築目的に合致した国際物流基盤・システム構築上の課題」である。2つ目の視点は関西国際空港、神戸港・大阪港等、近畿圏向け消費財が通過する空港・港湾に着目した課題抽出である。具体的には「充実した関西国際空港を起点とした輸入貨物のアジルデリバリーシステム構築上の課題」、「大阪港、神戸港を起点とした効率的なトータル・輸入ロジスティクスシステム強化上の課題」、「その他港湾におけるアジアを中心とした効率的な輸入物流システムの構築上の課題」である。最後の3つ目の視点として、企業活動の支援を図る中で、地域環境への配慮も必要である。具体的に「生活環境を向上させるための物流効率化への課題」である。

 

図II-1 課題抽出上の視点

 

企業の輸入物流効率化を図る上での環境づくり

 

企業の国際物流構築目的に合致した国際物流基盤・システム構築上の課題

 

近畿圏が利用する港湾、空港における効率的輸入物流システムづくり

 

充実した関西国際空港を起点とした輸入貨物のアジルデリバリーシステム構築上の課題

大阪港、神戸港を起点とした効率的なトータル・輸入ロジスティクスシステム強化上の課題

その他港湾におけるアジアを中心とした効率的な輸入物流システムの構築上の課題

 

生活環境を配慮した効率的な物流システムづくり

 

生活環境を向上させるための物流効率化への課題

 

注)トータル・輸入ロジスティクスシステム:必要とされる多様な輸入ロジスティクスニーズに対してトータルで提供することができるシステム

 

 

 

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