・ 狂いの限度に対する影響
以上を総合して10m弦正矢に対する限度としてみると図10となり、これを図5の断面モデルの場合に比較すると、図9に対応して高速になるに従い10m服の狂いに対しては厳しくなるが、それを越えると大幅に緩和され、長波長に対しては断面モデルによる場合と等しくなる。
・ 後台車上の限度
以上は前台車上の限度であるが、これを後台車上について計算したのが図11で、これを図10と比較するとその位相の効果により一部異なる部分もあるが、全般的に見れば後台車上の方が車体の振動が大きくなりその限度が厳しくなる。したがって、その限度の検討に際してヨーイングの影響を考慮する場合には、後台車を対象とすべきである、ただしその値自体は大きく緩和されている領域なので、特に問題となるわけではない。