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児童生徒が「体験的な活動を通して、興味や関心を高め、自主的、自発的な態度を育成する」教育的意義は極めて大である。

また、厳しい、冬の北海道の広大な自然や文化をホームステイ等の体験を通し、南富良野町の児童生徒や家庭と交流をし、見聞を広め、相互理解と友情を深める。

さらに、規律ある共同生活を通して、協調・連帯の精神を学ぶことによって、自主性や自発性を養い、次代を担う本町の児童生徒の健全育成や人材育成に資するものである。』

以上を踏まえ、以下の4つを大きな目的としておいている。

(1) 本部町内の児童生徒に冬の北海道(南富良野町)の厳しい自然を体験させる。

(2) 北海道(南富良野町)の児童生徒との交流を通して広く見聞を得させる。

(3) 規律ある共同生活の中から協調・連帯の精神を学び自主性・自発性を育てる。

(4) 県外研修を通して、21世紀の本部町を担う人材育成に資する。

 

3. 交流事業の効果

(1) 親善交流事業6年目(平成8年)に、両町間で友好の町盟約調印の締結が行われた。

(2) 親善交流事業に参加した児童生徒が、校内における児童・生徒活動をはじめ、地域でも子供会活動等に積極的に取り組んでいる。

(3) 冬の北海道の様々な体験活動を通して、児童生徒の表現活動が豊かになり、発表力が身についてきた。また、思いやりや優しさ等の感性が育つ場にもなった。

(4) 親善交流事業終了後も、文通等を通して児童生徒間の友情が芽生えた。

(5) 異文化交流を通して、児童生徒が幅広く多様な視点で物を見、考えることができた。

 

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マリンスポーツに挑戦する南富良野町の子供達

 

4. 交流事業の問題点と今後の展望

(1) 今後、両町の人的交流を更に促進しながら、産業、経済、教育、文化等の交流を一歩一歩前進させる必要がある。

(2) 親善交流事業に派遣した児童生徒が、その後どのような進路状況にあるかの追跡調査も、今後は必要になってくるのではないか(実態把握)。

上記の課題を少しずつ改善しながら、より実のある交流を進め、地域づくりや人材育成へともっていきたい。

 

 

 

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