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1 上津江村の概況

 

(1) 位置、自然

上津江村は、大分県の最西南端に位置し、東、西、南は熊本県と、北は大分県中津江村と接している。総面積8,553haの大部分は山林で、周辺は酒呑童子山(1,181m)など1,000m級の山々が連なっている。(図1)

村内を川原川、上野田川が北流し、村の最北端で津江川と合流、津江川は大山川を経て日田盆地で玖珠川と合流して筑後川となり、福岡県筑後平野に至る。

集落は、川原、上野田両河川の谷間に散在し、標高が360mから600mを超える集落もある。気候は山地型で、年平均気温は13.7℃。年降雨量は2,500〜3,000mm、年平均湿度80.8%で霧が多く、林木の成長に適している。

 

図1 上津江村位置図

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(2)  沿革

上津江村は、近世以降総じて幕府領の日田代官支配地で、明治22年の市町村制施行で川原、上野田両村が合併して上津江村となり、現在に至る。大正期に入って、大山村から津江川に沿う県道が開通し、日田方面との交流が活発となった。材木生産量が伸び、津江スギ、日田スギの産地として全国に知られるようになる。

 

 

 

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