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このことが石見町の活性化の方策に与えた影響はきわめて大きい。瑞穂ICへのアクセス道路が通る原山山麓地域のリゾートゾーンは、地域住民が利用できる「ふるさとリゾート」であるとともに、容易となった都市住民との交流、いわゆるグリーン・ツーリズム実現の場として位置づけられることになった。先にふれた香木の森における「ゆとり体感inアロマティック(aromatic)石見」事業がそれである。

 

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四季折々の花が咲く香木の森 温室では約100種類のハーブを生産、販売している

 

3 ゆとり体感inアロマティック石見

 

アロマティックー香りの高い植物、ハーブ園をつくれば町は花やぎ、それに関わる女性の結婚対策にもなるのではないか。香に趣味をもち、ハーブの会の世話をしていた前町長夫人のそのような思いつきが実現したのが、この事業のはじまりと聞く。その発想を一歩進め、都市住民との交流に重きを置いたものにしたのが現町長とのことである。着想と構想とがマッチして成功した事例といえようか。これは「ふるさと定住対策」として島根県の事業に位置づけられ、経費の半額が財団から拠出されている。

さて「ゆとり体感inアロマティック石見」は平成5年より実施されたが、当初の事業計画書によれば以下の如き形でスタートしている。

まず事業目的を計画書についてみる。つぎに掲げるのがそれである。

 

 

 

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