前掲表1でみたように、清水町内の小中学校(分校を含む)は12校あるが、このうち、全校児童生徒20名以下の学校が5校あり、現在の幼児数等から平成15年度には児童0名となる小学校が1校、10名以下の小学校がほかに5校と見込まれる。学校統合も検討されなければならないが、都会での“いじめ”、“環境問題”に対処し、都会の児童・生徒に山村の恵まれた自然を享受させることが重要でないかと町では言っている。しかし、一方、高齢化により、里親を引受ける家庭が得られなくなってきており、寄宿舎等を整備してでも、この留学を続けていくべきか、やめるか、その岐路に立っているとのことであった。
(2) 友好都市(大阪府高石市)交流連携
大阪府高石市で清水町出身者が社会教育活動をしていた縁もあって、平成6年、同市が久野原地区にキャンプ場「高石ふるさと村」(キャンプ20、オート5区画)を建設したことを契機に同年7月“友好都市交流提携”を同市と結んだ。
夏を中心に高石市民が「高石ふるさと村」利用に村を訪れ、清水町からは、高石市の“商工フェスティバル”に参加するため、高石市に出かける。今後更に拡充したいとのことである。なお、高石市からは“しみず温泉”を「高石ふるさと村」に引湯するか、「ふるさと村」域内で温泉ボーリングをしてほしいという要望があるが、「ふるさと村」が借地である関係上、それはできないと答えているとのことであった。
財政的には、関係施設につき、高石市に出捐させていることがあるようで、有利なようである。
(3) 全国清水町姉妹友好交流
全国には、北海道清水町、静岡県清水町、福井県清水町の3つの清水町がある。(このほか、有名な静岡県清水市も“清水”を市名としている。)
昭和53年10月3日清水町という同じ町名をもつ上記各清水町の代表が一同に会し「全国清水町交歓会」が静岡県で開かれた。
今後の交流の進め方については「親睦を深め、行政面に活かしたい。住民参加で末永く続けたい。」との意見で一致、翌昭和54年10月3日に正式に四姉妹の縁組が締結され、それぞれの町に姉妹友好協会がつくられた。
各清水町間の行政面は勿論のこと、教育、文化、経済等の交流を通じ、町民相互の友好関係を深めると共に郷土愛を涵養し、同町名という奇しき縁を大切に相携えて町の発展を図るため、これまで、次の事業を行っている。