善光寺街道(北国西街道)の宿場、また東山道(のち江戸街道)の宿場として栄えたところを含むので、多くの神社・仏閣・石仏が各所に現存している。
また、四賀村にはクジラ、アロデスムス(シナノトド)のような大型海棲哺乳類等の化石が多く産出し、世界で二例目といわれるマッコウクジラの完全化石などを展示する“四賀村化石館”が設置されている。
松林が多いところから(村木:赤松)、松茸の名産地とされ、9月末頃からシーズン中は村内各所で松茸料理店が開かれ、村営穴沢保養センター松茸山荘(昭和42年オープン)では年間を通じて松茸が味わえるという。また、北アルプスを眺める展望風呂を設置した「アンシャンテ四賀 東山館」もふるさと創生事業で設置された(平成2年オープン、4年温泉引湯)。
就業構造についてみると、就業人口は昭和35年の5,169人から平成7年の3,251人へと37.1%減少する中で、第1次産業の就業者は、88.5%減少し、構成比も72.8%から13.3%へと急激に減少した。それに対し、第2次産業の構成比は12.7%から39.9%へ、第3次産業は14.5%から46.7%へと増加した(表1)。