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1 四賀村の概況

 

四賀村の地域は、明治22年の町村制施行時以降、錦部、会田、中川、五常の4か村となっていたが、昭和30年4月1日合併により、四賀村に一本化された。

四賀村の総面積は90.25km2、うち81.9%が森林であるが、会田川、保福寺川の二つの川に沿って、農耕地とともに30の集落が散在する。

人口は、平成7年国調で6,374人、昭和35年国調の8,824人に比べれば27.8%減少しているが、近年、減少の幅は小さくなっている。

南は松本市に接し、長野自動車道に四賀バス停があり、また同豊科ICから国道143号を車で約20分、松本市からバスで約30分で、交通は比較的便利である。なお、JR松本駅まで17.7km、篠ノ井線明科駅から7.9kmである(図1参照)。

 

図1 四賀村位置図

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季節折々の美しい田園風景があり、村花でもある福寿草は早春に50万株が咲き揃い、青木村との境界の保福寺峠からの北アルプスの眺望は、日本アルプスを世界に紹介したウォルター・ウェストンが絶賛したところとされ、四賀村と青木村によって碑が建てられている。また、保福寺峠には、同じく、四賀村と青木村によって、萬葉集巻十四にある「信濃道は今の墾道刈株(はりみちかりばね)に足踏ましむな履著け(くつはけ)わが夫(せ)」の歌碑が建立されている(写真1、2)。

 

 

 

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