(3) 産業
産業別就業者数の推移をみると、第一次産業の落ち込みと第二次産業の増加が際立っている。第一次産業就業者数は平成2年には昭和45年の45%まで減少し、全就業者に占める割合は77%から40%まで下がっている。一方、第二次産業は平成2年には昭和45年の約4倍となった。第三次産業はほぼ横ばい傾向。
1) 農業〜第一種兼業農家の減少、第二種兼業農家の増加が著しい。第一種と第二種 の立場が逆転した。以前は全世帯の6割以上が農業で生計を立てていたが、現在は 2割しかいない。農業に対する村民の意欲低下が懸念されている。
同村は「牛の村」として知られる。肉用牛の飼育戸数が昭和45年から50年にかけて急増、頭数は昭和60年までかけて増やしてきた。(表1)
資)農林業センサス/農林水産統計年報
2) 観光〜あいの沢、山津見神社、はやま湖を中心に年間14万人前後の入り込みがある。都市と農村の交流による新しい観光産業の振興に努めている。体験宿泊施設や 地域農産物供給施設、キャンプ場などを整備し、都市との交流の拠点と位置づけている。
(4) 財政
平成10年度一般会計当初予算の歳入総額は44億7,000万円、うち村税10.1%、地方交付税47.4%。自主財源比率は28.1%、依存財源比率は71.9%となっている。