山田県出身。東京芸術大学卒業、同大学院修了。ハンブルク国立音楽大学声楽科、オペラ科ともに首席で卒業。在学中、メスフィールド賞受賞。80年、セルトヘンボス国際声楽コンクール(オランダ)第2位。81年、ブレーマーハーフェン歌劇場(ドイツ)にて「ばらの騎士」のオクタヴィアンでデビュー。83年ボン歌劇場と専属契約を結び、本格的な活動を展開する。90年よりハンブルクに居を移し、近年では「運命の力」のプレツィオシルラ、「ドン・カルロ」のエボリ公女など、ドラマテイックな役も手がける。現在はフリーの歌手として、ハンブルク、フランクフルト、ブレーメンの各国立歌劇場、フライブルク市立歌劇場などドイツを中心に、ヨーロッパ各地で客演。90年にはニューヨーク・デビューを果たす他、世界的ブームとなったポーランドの作曲家グレツキの交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」を、ドイツ、アメリカ、オランダで初演。またポーランドのブレスラウ現代音楽祭に招かれる。日本でも93年以来、著名指揮者のもと数々のステージに迎えられ、ヨーロッパで絶賛されている実力を披露。わが国が誇る世界のメゾ・ソプラノとしてその人気は絶大なものとなっている。