平塚市出身。1965年東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。68年同大学院オペラ科を終了。65年芸大メサイアのバスソロでコンサートソロデビューの後「第九」を始め「メサイア」諸々の「レクイエム」他多くの「オラトリオ」「ミサ曲」からオルフの「カルミナ・ブラーナ」まで多岐に亘るソリストをつとめ、ボリュームの有る安定した声と、豊かな音楽解釈によって、その都度好評を得てきた。一方、66年芸大オペラ「ドン・ジョバンニ」のレボレロ役でオペラ歌手としてデビューの後、二期会をはじめ、新国立劇場、藤原歌劇団、東京室内歌劇場、東京オペラプロデュース、日生劇場、その他の主催するオペラで重要な役をつとめ、ことに藤沢市民オペラには、79年の「竜恋譜」から毎回出演し、「ウィリアムテル」のタイトルロールの好演にたいして、ジローオペラ賞を受賞した。主なレパートリーには「フィガロの結婚」のフィガロと伯爵、「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロール、「魔笛」のパパゲーノ、「椿姫」のジェルモン、「カルメン」の闘牛士、「夕鶴」の運ず、などが有るが、その他ワーグナーから現代オペラまで主役に出演したオペラは50演目以上にのぼる。最近はサロンコンサートの連続企画や若手の育成にまで尽力している。フェリス女学院大学講師。