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10. 回復者の著書、音楽、美術作品などによる自己表現法は、彼らのポジティブなイメージを伝えるために大いに奨励し、活用されるべきである。

11. 回復者の中のリーダー的な才能のある人には、そのことを自覚させ、ハンセン病の擁護に関するワークショップヘの参加をすすめる。これにより自立を支援するグループ作りが進むだろう。こうして、一人一人が、お互いの協力により、恐怖、不安や絶望を乗り越えられるようになる。それにより、社会を教育できるような人材の育成に波及する。

12. ハンセン病以外の分野の会議でも、ハンセン病に関する問題を取り上げられるように努力がなされるべきである。

13. ハンセン病に関する偏見や差別撤廃に向けての政策の制定、施行を促進するために、WHOや他の影響力のある機関は、回復者を含む諮問委員会を設立するべきである。

 

「われわれはすべての過程に参加したいのです。自分のためばかりでなく他の人々の役に立ちたいのです。われわれの活動が、地上からハンセン病をなくすだけでなく、回復者全員の人間性の再確認を目指す国際協力の発展に向けて、大きな飛躍として受け入れられることをわれわれが切望しています。それは、『尊厳の探求』なのです。」

 

バーナード・カワカ・“オカラニ”・プニカイア ハワイ(アメリカ)

 

アンウェイ・S・ロー女史

議長

ジャック・ヴァン・デン・ブロック博士

報告者

 

 

 

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